《先週の語録》「実際見て、田舎者だなと思いました。このくらいもっさい方がいい」

 4月3日にスタートするNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の完成試写会で、主演の有村架純さんがヒロインの魅力について語った言葉です。「あまちゃん」以来3年ぶりの朝ドラ。キュートな笑顔に、ヒロインへの愛情と手ごたえがにじみます。実際、土や水、風の美しさがキラキラと反射するような朝向きのヒロインで、爆笑あり、涙ありの生き生きした「田舎者」ぶり。試写会の反応も上々でした。


 東京五輪が開催された1964年からスタートする物語。茨城の農家から、集団就職で東京のトランジスタラジオ工場で働くことになったヒロイン谷田部みね子の成長を描きます。高度成長を支えた名もなき“金の卵”たちに焦点を当て「働くことって素晴らしい、人間っていいなと思ってもらえる作品に」(有村)と話します。

 高校3年の茨城編からのスタートで、体重を5キロ増やして役に挑んだことも話題です。額に汗して、お米がおいしい成長期女子のピチピチぶりがよく出ていて、丸い笑顔がかわいいのです。上はセーラー服、下はもんぺという当時の着こなしも似合っていて、女優志望の親友、時子のスカート姿とほほ笑ましい対比になっています。

 「どうすっぺ」「んだねー」という茨城弁も板についていて、笑いと涙の物語がカラフル。第1週では、試写室も涙ぐむ名シーンがありましたが、茨城弁でなかったらここまでぐっときたかどうか。彼女の持つ清潔感に昭和の節度がよく出ていて、「私、頑張ります!」だけでもドラマチックに見えてくるから不思議です。

 お父さん役の沢村一樹さん、お母さん役の木村佳乃さんも人間味あふれるいい家族。すでに明かされているところでは、この太陽のようなお父さんが突然消息を絶つことで、ヒロインの東京行きにつながっていきます。第1週でも、東京編の舞台がちょっとだけ出てきましたが、東京を悪役として描かない作風も好感。洋食屋「すずふり亭」の宮本信子、佐々木蔵之介など、ハートのすてきなさっぱりした人たちで心躍ります。

 1週目を見る限り、「あまちゃん」を見た人には懐かしい要素もちらほら。見ているうちに、こちらのやる気スイッチも入るテイスト。やはり、有村架純は朝ドラがよく似合います。

 

 

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